写真集じゃないのでご注意を!
とってもいい本だとは思います。
ただ、写真集じゃないのでご注意ください。
他の方のレビューだとちょっとよくわからず、中古で2000円も出して購入したのですが
中を見てがっかり。
コーネルの作品より、チャールズ シミックの文章のほうが圧倒的に多いです。
全160ページの中で全体像のある写真は25ページ程度です。
本屋で中身を確認して購入したほうが無難かも。
チャールズ シミック目当てならいいですが、コーネルの作品集だと思うとちょっと肩透かしを食らいます。
もうちょっとお金を出して、ちゃんとした作品集を購入したほうがよかったかな・・・。
おしゃれですが・・・
コーネルの作品にインスピレーションを得た小文集。
柴田元幸さんの訳も解説も
さりげなく素敵でお洒落でいいのですが
いかんせんコーネル作品のカラー図版の自己主張が激しく
それしか印象に残らないのは残念。
しかしこのようなものを日本にご紹介いただけただけで
本好きとしては十分に満足すべきですね。
コーネルが集めた世界のかけら。
娘に先をこされた本のひとつです。彼女の本棚で見つけました。コーネルの作品は一度も見たことがないのですが、この本の小さな写真で作品を見て、機会があれば是非見たい、(そしてお金があれば)欲しい!と本気で思いました。 コラ−ジュというものにとても引かれます。コーネルの作品には、彼が仕事のあいまにニューヨークの古書店や古道具屋で収集した書物や写真、砂やびんなど様々な素材が使われています。その素材とあわせ方に博物学的なものを感じます。 何に目をつけ、何を集めるのか、そしてどう並べるのかというのは、それぞれの人が持つ世界の切り取り方だと思うのですが、コーネルの箱には、時々同化してみたくなる世界があります。シミックの文章で、作品が一層身近に感じられ、夜やすむ前に時々大切に眺めたい本です。ずっと繰り返し読むだとうと思える、大好きな1冊になりました。(私の本棚にないのが残念。もう一冊買おうかしら) チャールズ・シミックと、いつも素敵な本を紹介して下さる柴田元幸さんに感謝です!
技術主義、文脈主義から遠く離れた偶然の詩的世界
詩人チャールズ シミックによる“箱の芸術家”ジョゼフ コーネル論。コーネルの作品をカラー写真で紹介しているのが嬉しい。 コーネルは絵も描けず、彫刻も出来なかった20世紀の芸術家である。箱の中に人形、写真、コンパス、球、地図といったオブジェを配置し、ひとつの世界を構成する。それはいわゆるコラージュの技法である。その世界は、何を見い出し組み合わせるかという、着想と偶然が生み出す詩的世界、心象風景だ。技術主義、文脈主義から遠く離れたコーネルだけの世界である。本書が引いているルネ・マルグリットの言葉を借りれば「象徴的な意味を探す人は、像(イメージ)に内在する詩と神秘を捉えそこなう。」ということだろう。 “コーネルの箱”は現代に置き換えれば“ヴァーチャル”ということかもしれない。リアルの中から自分にとって魅力のあるものだけを見い出し、組み合わせ、閉じ込める。だけど、問われるべきはその手法ではなく、切り取られた世界がどうであるか、それをどう捉え、感じるかということだ。コーネルの世界は自閉的だが詩的で美しく、シミックの捉え方、感じ方もまた素晴らしい。
川村記念美術館の実物もぜひ
以前、川村記念美術館で展示してある実物を見て、激しく心惹かれたコーネル。彼の作品には確かに人の詩心を刺激して、言葉を紡ぎ出させる何かが存在している。決してポピュラーな芸術家ではないけれど、こういう世界に強く惹かれる人というのは、世界中にコンスタントにいるのだろう。 エドワード・ホッパー、ルネ・マグリット、キリコらにも同じ「何か」を感じている。
文藝春秋
Secrets in a Box (Adventures in Art) スコープ少年の不思議な旅 Joseph Cornell: Master of Dreams アリスの不思議なお店 世界は終わらない
|